2023年10月27日

ステッピングモーターの基本特性

ステッピングモーターの基本的な特性は以下の通りです:

ステップ角度:
ステッピングモーターは、電気パルスを与えることで一定の角度(ステップ角度)で回転します。ステップ角度は、モーターの設計や構造によって異なりますが、一般的なステッピングモーターでは1.8度や0.9度が一般的です。この特性により、モーターの回転を正確に制御することができます。
ステッピングモーターの基本特性
「写真の由来:Nema 17 ユニポーラステッピングモーター 1.8°32Ncm (45.3oz.in) 0.4A 12V 42x42x48mm 6 ワイヤー

ステップ数と分解能:
ステッピングモーターは、一回の回転を複数のステップに分割して動作します。ステップ数は、1回転あたりのステップ数で表され、モーターの構造によって異なります。例えば、1.8度ステップ角のモーターでは、1回転を360度で割った200ステップが一般的です。ステップ数が多いほど、より細かな位置制御が可能となります。

トルク特性:
ステッピングモーターは、ステップパルスを与えることで一定のトルクを発生します。このトルクは、モーターの設計や電流制御方法によって決まります。ステッピングモーターは一定のトルクを保持する能力があり、停止状態でトルクをかける「ホールドトルク」と回転状態で発生する「動作トルク」があります。
ステッピングモーターの基本特性
「写真の由来:Nema 16 バイポーラステッピングモーター 1.8°8.7Ncm (12.3oz.in) 0.6A 3.96V 39x39x20mm 4 ワイヤー

高トルク低速特性:
ステッピングモーターは、低速域でのトルク特性が優れています。一般的に、ステッピングモーターは高トルクを発揮する能力がありますが、高速回転や高負荷状態ではトルクが低下する傾向があります。

オープンループ制御:
ステッピングモーターはオープンループ制御が可能です。つまり、位置検出センサー(例:エンコーダ)などのフィードバック制御装置を必要とせず、パルス制御によって正確な位置制御を行います。ただし、オープンループ制御ではモーターの位置に対するフィードバック情報が得られないため、負荷変動や外乱に対しては感度があります。

ステッピングモーターは、正確な位置制御や連続回転ではなく、一定の角度でのステップ運動が求められるアプリケーションに適しています。それらの特性により、精密な位置決めや定角度回転、低速高トルクなどの要件を満たすことができます。




Posted by carlson  at 11:18 │Comments(0)

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