2022年01月29日

円筒座標ロボットとは

円筒座標ロボットとは、回転軸と上下移動可能かつ伸縮可能なアームを持つロボットのことです。

同じく古典的な産業ロボットに「極座標型ロボット」というものがあります。回転軸と伸縮可能なアームを持つという点では両者は同じですが、円筒座標ロボットはアームが上下移動しますが、極座標型ロボットのアームの高さは固定されていますので、上下移動はしないという点が異なります。

円筒座標ロボットのメリット・デメリット
円筒座標ロボットのメリットとデメリットを紹介します。

メリット:可動領域が広い
円筒座標ロボットは回転軸を中心として360度回転することができるため、可動領域が広いというメリットがあります。しかもアームは伸縮可能なので、さらに可動領域は広がります。

また、回転軸を中心として上下にも動くため、高さが異なるところで作業することができます。横にも縦にも可動領域が広い点が、円筒座標ロボットのメリットといえるでしょう。

デメリット:回り込みが必要な作業には不向き
上下と横の動きが可能な円筒座標ロボットですが、単調かつシンプルな動きのみに対応しているので、細かな作業には向きません。また、同じく古典的なロボットである極座標型ロボットも、細かな作業には向きません。

円筒座標ロボットの用途・導入事例
円筒座標ロボットは、どのような分野で用いられているのでしょうか。用途と導入事例を紹介します。

用途
円筒座標ロボットは、主に半導体や液晶の搬送に用いられています。搬送は反復作業のみ、なおかつ複雑な作業がないため、円筒座標ロボットに適した用途です。

導入事例
円筒座標ロボットの導入事例を2つ紹介します。

ウェーハ搬送(クローズドループ制御機能あり)
クリーンルーム内でウェーハをケースに搬送する作業を行う円筒座標ロボットです。回転軸が4つあるため、手前から奥への移動や微細な高さ調節など、より細かな動きに対応します。また、クローズドループ制御機能があり、急激な負荷の変動や速さの変化にも対応して稼働します。

ウェーハ搬送(電力線通信技術搭載)
同じくウェーハ搬送を行う円筒座標ロボットです。高剛性のあるアームにより、高速作業にも対応可能です。また、通信技術が搭載されているため、操作を外部からコントロールすることができます。工場を自動化する場合にも組み込みやすく、発展性のあるロボットです。

---------------------------------------------------------------------
skysmotor.comユニポーラステッピングモータクローズドループステッピングモータなどを販売している専門的なオンラインサプライヤーです。お客様に競争力のある価格、または効率的なサービスを提供しております。



Posted by carlson  at 15:23 │Comments(0)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。