2021年11月18日

溶接ロボットとは?

溶接ロボットにより、スムーズに溶接加工ができるようになりました。属人的であった溶接品質の問題も解消できます。

ここでは溶接ロボットについてご紹介します。詳しい内容についてはこれから見ていきましょう。

(1)溶接ロボットとは人の手を借りない自動溶接機
溶接ロボットとは人の手を借りない自動溶接機です。

プログラムを組むことで、プログラム通りの動きを再現してくれ、安定的に溶接をしてくれます。溶接は長い間、手作業でされており、現場ではいまだ手作業での溶接作業がされています。

しかし溶接作業は、作業者の技術や培われた勘によって仕上がりの質にバラつきができてしまいます。また刺激的な光や有害な煙が発生し、手作業だと健康を害する要因になりかねません。

溶接ロボットは上記の問題を解決し、

品質の平均化
人手不足の解消
生産効率の工場
作業環境の改善

が見込めます。

(2)溶接ロボットの特徴とは
溶接ロボットにはどのような特徴があるのでしょうか。溶接ロボットの特徴は主に以下の3つです。

作業スピードが速い
安定的に作業し続ける
作業環境を選ばない
それぞれ詳しく見ていきましょう。

①作業スピードが速い
特徴一つ目は、作業スピードが速いことです。

溶接ロボットはプログラム通りの動きをひたすら無駄なく作業し続けます。また溶接忘れなどのミスなく、こなしてくれるため、品質の向上につながるきっかけになります。

②安定的に作業し続ける
特徴二つ目は、安定的に作業し続けることです。

ロボットは人間とは異なり、疲れませんから、安定した作業を続けられます。そのため生産量の目安が立てやすく、生産管理が簡単になります。

③作業環境を選ばない
特徴三つ目は、作業環境を選ばないことです。

溶接作業は危険・きつい・汚いの3Kと呼ばれる作業に該当し溶接作業は十分に注意する必要があります。

たとえば溶接によって発生するヒュームは、吸引することで肺の機能が低下する有害物質です。溶接ロボットだとヒュームを気にすることなく作業できます。

(3)溶接ロボットの対応領域
溶接ロボットは、スポット溶接だけでなく、TIG溶接やYAG溶接など、さまざまな種類の溶接への対応が可能です。

一方で、溶接面に関しては一定の制限がある場合もあります。

たとえば、複雑な面の溶接については難しく、直線か直線に近い曲線での対応となります。

また、上向きの溶接姿勢は溶接金属が流れ落ちやすいため、技術難易度が高くなります。現状は下向き、水平、横向きでの溶接作業がメインとなるでしょう。

(4)溶接ロボットの代表的なメーカー3選
ここでは実際に導入されている溶接ロボットの代表的なメーカを3つご紹介します。

ダイヘン
パナソニック
安川電機
それぞれみていきます。

①ダイヘン
ダイヘンは溶接機・ロボットの総合メーカーで、溶接ロボットに長けています。

特に人気な溶接ロボットとして「FD-B4L」があります。

シンプルな形状でかつ低可搬のため、使いやすい溶接ロボットです。

構造としては垂直多関節形になっています。

②パナソニック
パナソニックは誰もが知る電機メーカーで、多くの現場でパナソニック製の溶接ロボットが使われるほど、知名度が高いメーカーです。

パナソニックの中で最も一般的な溶接ロボットは「アーク溶接ロボット TS/TM/TLシリーズ(GⅢ)」です。

マニピュレータが搭載されており、作業用途に応じた溶接を実現します。

高速で溶接をしても綺麗なビード外観を再現するのが特徴です。

③安川電機
安川電機は福岡に本社を構える、産業用ロボットなどの製造を手掛けるメーカーです。

産業用ロボットで世界第4位のシェア率を占めています。

中でもアーク溶接ロボット「MOTOMAN-AR1440」は多関節のアーク溶接ロボットの中でも高い動作速度を誇っており、生産性向上に貢献する一台です。

アームが中空になっており、ケーブルを内臓できるため、ケーブル干渉のリスクがない点も特徴です。

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Posted by carlson  at 15:48 │Comments(0)

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