2021年08月25日

3Dプリンターで使用できる材料と特性:造形材料・素材の特徴

3Dプリンターで利用できる素材には、スニーカーソールに使わるような柔らかいゴム素材から、製品の筐体にも利用できる強度のプラスチックまで、幅広いラインアップが存在します。素材によって「やわらかい」、「壊れにくい」、「熱に強い」などの様々な性質がありますが、全ての特性を兼ね備えたオールラウンダーな材料はないことから、利用目的に合わせた最適な素材選びが不可欠です。


ABS~電化製品の外装部品などに広く使用

ABS樹脂は電化製品の外装部品などにひろく使われている汎用熱可塑性樹脂です。剛性・耐衝撃性・疲労強度などのバランスがよく、塗装などの後加工もしやすいのが特徴です。

ABSライク~高度な機能試験等にも耐えうる

光硬化性アクリル樹脂の1種で、耐熱性や耐衝撃性が改善されています。本物のABSの様な長期的な耐久性はありませんが、比較的高度な機能試験等に耐えられます。

ASA~屋外の使用に適した耐候性

ASAは、ABSのブタジエン成分をアクリレートに置換えた汎用熱可塑性樹脂で、基本特性はABSに似ています。ABS樹脂と比較して耐候性が改善されているため、屋外の使用により適しています。

PC-ABS~電化製品や自動車部品などに多用される

PC-ABSはエンジニアリングプラスチックとして電化製品や自動車部品などに一般に用いられています。PCの強度・耐熱性とABSの柔軟性を程よく兼ね備えています。

PLA~環境に優しく、初心者も扱いやすい

PLA(=ポリ乳酸)は植物由来の乳酸を重合して製造される汎用プラスチックです。熱収縮が小さいため造形不良が起こりにくく、FDM方式の3Dプリンターで初心者でも扱いやすい樹脂としてよく採用されています。機械強度や耐久性はやや劣ります。

PPライク~高精細な造形物の出力に

光硬化性アクリル樹脂の1種で、ポリプロピレン製品をシミュレートするために各物性を似せた樹脂です。高精細なプリンターで使用可能な材料の中では、比較的高い柔軟性と強度を有します。

Ultem~航空機などの実用部品としても採用

耐久・耐熱・耐薬品に非常に優れたスーパーエンジニアリングプラスチックです。3Dプリンターで製造された部品が航空機などの実用部品として採用されています。造形時の温度が高いため一部の上位機種でのみ使用可能です。

ゴムライク~ゴムの様に柔軟な素材

光硬化性アクリル樹脂の1種で、ゴムの様に柔軟な素材です。硬質の光硬化性アクリル樹脂と混ぜ合わせて、硬さを調整できるプリンターもあります。

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Posted by carlson  at 16:27 │Comments(0)

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