星に願いをかける前に寝る

3Dプリンタは、三次元の立体物データをもとに、樹脂や金属などで対象物を造形する機器です。
初めて登場した当初は非常に珍しい製品でしたが、
現在は個人用から産業用まで多様な機種が開発されており、データさえあれば一般家庭でも物体の造形が可能になりました。

樹脂材料を使用するものと金属材料を使用するものがある
一般的に3Dプリンタと呼ばれているものでは、樹脂材料を使用して対象物を造形します。
一方、金属材料を使用して対象物を造形するタイプを「金属3Dプリンタ」と呼びます。
基本的な原理は同じであるものの、使用する材料は異なります。なお、本記事では金属3Dプリンタにフォーカスして解説します。


近年、金属3Dプリンタ（金属積層造形）の注目が高まっている
近年、医療や歯科、航空宇宙などの幅広い業界で、部品制作向けに金属3Dプリンタ導入を検討する企業が増えています。
金属3Dプリンタでは3Dデータをもとに金属材料を使用して造形します。
データさえあれば、従来的には加工が困難・不可能と言われていた形状でも造形が可能です。
金属3Dプリンタが金属加工法の1つとして注目されている背景として、
以前と比べて造形精度が高まり造形速度が早まったこと、費用対効果が高まったことなどが挙げられます。


金属3Dプリンタの特徴やメリット
金属3Dプリンタを用いた造形方式にはいくつかの種類があり、最も一般的なのはパウダーヘッド方式です。
平面に金属の粉末を敷き、レーザービームや電子ビームを当てて積載造形を進めます。
もう1つがメタルデポジッション方式で、金属の粉末にレーザーを照射して溶かし、金属を積載造形して固めていきます。
金属3Dプリンタを使うと、従来の工法に比べて少ない工数で部品を作成できるため、コスト削減につながります。
作業スピードも早まるため、短期間で試作品を作りたい場合や短納期で製品を仕上げたい場合にも便利です。
形状の自由度も幅広く、複雑な形状の部品や高機能部品などを製造できるのも大きなメリットです。

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