ステッピングモータの動作原理について

carlson

2018年10月11日 18:25

今から、ステッピングモータの動作原理を説明します。
ステップ角1.8°、2相ユニポーラタイプの動作を説明します。固定子には8つの磁極が45°間隔で配置され、各磁極には5つの歯が7.2°間隔で配置されています。
そして各磁極には下記の写真のようにコイルが巻かれています。


回転子は、50個の歯を持つ2個の回転子鉄心とマグネットから構成され、回転子鉄心は互いに半ピッチずらして組立てられています。
固定子の励磁相を切り替えたときの回転子の動きを下記の写真に示します。


ステップ1
A相が励磁されることにより、回転子鉄心のS極の側の歯は固定子の磁極1.5の歯と向い合い、N極側の歯は固定子の磁極3.7の歯と向い合い、それぞれSとNが引き付け合って安定します。
この時、固定子の磁極2.6に対して回転子のS極側の歯と磁極4.8の歯に対して回転子のN極側の歯は1/4ピッチ(1.8°)位相が遅れています。
ステップ2
B相に励磁を切り換えます。
この励磁状態での安定点は、固定子の磁極2.6と4.8の歯が回転子の歯と向い合う状態なので、B相の励磁により回転子は1/4ピッチ(1.8°)回転して安定します。(中空ステッピングモータ
以後、励磁相を切り換えるたびに、回転子は1/4ピッチづつ回転して行きます。